東京ゲームショウ出展記念ブログ-先着16名様をご招待!-｜セキュリティごった煮ブログ

さて、当社においてゲームセキュリティと言えるようなものが生まれたのは2008年。
（この年はまだオンラインゲームを対象としてはいませんでした）

まだ情報セキュリティ業界で、今の様なオンラインゲームに特化したチート診断のサービスを提供している会社はありませんでした。（スマートフォンの世界でいえばiPhone4が普及してきた年でもあります。）
ただ、元々当社内には、ハードウェアとメモリー改ざんに強いエンジニアや、オンラインゲームでも入社前からチート手法を収集していたことがあるようなメンバーが多数在籍していました。

そして、とあるゲーム会社から「このゲームイメージから想定できる脅威を洗い出してほしい」と1枚のisoイメージ（当時はオンラインゲームもパッケージでインストールソフトが販売及び無料配布されている時代）が手渡されました。
それがきっかけで、本格的にオンラインゲームのセキュリティを取り組むこととなったのです。

しかし、社内にて稟議を通した際は「こんなサービスリリースして貴重なエンジニアのリソースさけるか！」とか「事業としてどうなのか？」と、散々なことを言われましたが、とある役職者と経理のお姉さんの入れ知恵もあり、なんとかサービスインに漕ぎつけました。
ただ、いざ営業して回ると、当時はスマホや携帯のポチポチゲーがまだまだ主流、MMOに至っては「チートなんてBANすればいいじゃん！」というのが大方の反応でした。

が、しかし！
時代の流れが「課金ビジネスが儲かる」となったら、風向きが変わりました。
なんと、アプリケーションストアのダウンロードランキング20位以内の上位アプリの場合、1日で数千万～１億単位で儲けるような時代へと成長してきたのです。

仮にそのようなアプリでチートが横行し、それを修正するためのメンテナンスで、何時間・何日も運営を止めてしまったら・・・。

チーターや詫び石（ゲームでもらう課金相当のアイテム）をたくさん貰った無課金・微課金ユーザが、ヘビー（重課金）ユーザより強くなってしまったら・・・。

当然、課金してくれるユーザは離れていき、事業が成り立たなくなってしまいます。
このような事情があり、ゲームセキュリティはゲーム業界に浸透し始め、今では複数社の競合が生まれるまでとなったのです。

お金の話もそうですが、驚いたのは、これまで約50社近い開発会社の方々と出会うことができたわけですが、チートに対する取り組みについては三者三様だったことです。

① チート対策に全社を挙げて取り組んでいる会社
② チート対策をやらなくてはと思いつつ、具体的には動けていない会社
③ コンシューマゲーム開発の知識は豊富だが、チートへの危機意識がまだ高くない会社
etc・・・

でも各社そろって、皆さん、面白いものを作りたい・みんなに楽しんで課金してもらえるゲームを作りたいという情熱があるんですよね。
ただ、もちろんゲームに限ったことではありませんが、キックオフミーティング前の情熱に満ち溢れたときと比べ、リリース前になると疲弊してしまい、激変していることも少なくありませんでした・・・涙

そして、時代は流れ、とある専門学校の講師から
「ゲーム会社に就職した生徒がチート対策でこまって学校に聞きに来る」
そんな相談を受けました。
具体的な相談内容としては 「ゲーム会社に就職したのはいいけれど、先輩社員からチート対策してと言われ、全くわからないし相談できる相手もいない」「そもそもチートがどのように行われるのかわからない」といったことを言われていたようです。

じゃあその教育をウチでやってしまいましょう！ということで、
2018年9月5日、ネットエージェントのチート対策講座が生まれました。

元々はインターンや新人向けの社内コンテンツとして扱っていたのですが、 皆様にご提供するにあたり、チートがなぜ生まれるのか・どのような被害を生んでしまうのか・どのように修正すればいいのかなどの基本的な知識の解説や、複数のメンバーで競争し学べる実践的なハッカソン形式の講座へとリニューアルしました。
チート対策に少しでもご興味ございましたら、是非当社までご相談くださいませ。

また、ネットエージェントで一緒にお仕事をしてくれる方も募集しています。
ゲームに関わるお仕事がしたい方、セキュアコーティング技術を得たい方、ご応募お待ちしてます！